| 平成14年5月31日(金)〜6月1日(日) |
| 会場 名古屋国際会議場 |
住所:〒464-8601名古屋市千種区不老町 名古屋大総合保健体育科学センター
電話:052-789-3962 FAX:052-789-3957 |
| 会頭:荻原幸夫(名古屋市立大学薬学部生薬学教授) |
記念講演
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会頭講演
自己管理時代の漢方薬―薬学者の観点―
特別講演
日本漢方の伝統と発展―臨床医の立場から―
招待講演
最近の医薬行政と伝統医薬(鶴田康則:厚生労働省大臣官房審議官)
東洋医学,21世紀への展望(黒川清:東海大医学部長)
教育講演
生薬の選品と薬用植物園の多様性
呼吸器疾患の漢方治療
生薬と漢方臨床の接点を求めて
慢性皮膚疾患には漢方を
医断・斥医断
ライフサイクルと東洋医学―特に女性の健康―
特別シンポジウム
疾患の東洋医学的病型分類とその治療
病名投与にない漢方薬の思わぬ薬効
シンポジウム
和漢薬研究の最前線―ゲノムからのアプローチ―
糖尿病合併症と漢方
EBMに基づいた消化器疾患の漢方治療
「未病を治す」漢方治療―高齢化社会に向かって―
婦人科の補剤の活用
小児科漢方の来し方行く末
皮膚科領域における西洋医学と東洋医学の接点―各種測定器具を用いた検討:EBM(Evidence based
medicine)確立に向けて―
アレルギー性鼻炎患者の全人的治療を目指して |
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日本本東洋医学会学術総会が5月31日から6月2日まで、名古屋国際会議場で開かれました。 今年のテーマは 「大自然の恵みを両手に −花開く伝統医学−」でした。多種多様にわたる興味深い発表が多く、発表時間が重ってたりして、スケジュールを組むのが大変なほどでした。
会頭講演(萩原幸夫名城大薬学部)は、「自己管理時代の漢方薬−薬学者の観点」と題し、薬物として漢方薬の特性を成分レベルから解説し、数種類の生薬から構成される漢方薬が生薬特有の特殊成分であり、純粋な単一化合物である西洋医薬品と本質的に異なることを説明されました。
今回のシンポジュームの3セクションで、EBM(evidencebasedmedicine)が取り上げられ、東洋医学におけるevidenceをいかに確立してゆくべきかの問題が提議されました。
インターナショナルセッションは、とても興味深い発表で、ドイツにおける日本の漢方薬(JapanesePhytotherapy)の位置付け(ドイツにおけるハーブ療法と中医師による鍼灸・生薬を中心とした診療の中間に位置)や実際に日本の漢方薬を処方した糖尿病性神経症の症例の報告がありました。 また日本製漢方薬の品質の高さも示されました。また、台湾で行われている終末医療中 米のかゆ(Ricemilk)に漢方薬を混合して服用させ効果をあげている様子や、ハンガリーを中心としたヨーロッパで行われているfastingと呼ばれる絶食療法(固形物を一切取らずに水分、スープ、ハーブテーなどを摂る)が、がん患者の療法として行われていることでした。
ランチョンセミナーの中で広瀬滋之先生は、がんとの向き合い方や先生の処方例、そして漢方薬を用いたがん療法の補助として、機能性食品の有効性を説かれました。
一番興味深く聞いた発表は、'病名投与によらない漢方薬の思わぬ薬効'で、抑肝散の症例が3例あり現代人が受けているストレスの多さを知り、また病名からの投与ではなく患者一人一人の証をとり処方を決めるべきであると、痛感しました。
日頃、実際の症例を目にする機会が少なく、また中々実践に生かせていないため、多くの先生方のご発表を聞く機会が持てて、今後の自分自身の勉強に励んでいきたいと思いました。(岡崎仁子記) |
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